既存事業に固執しない
企業文化から生まれた新規事業
昭和が終わろうとしていた1980年代後半。当時の新明工業は、工場内の機械と機械を自動でつなぐ搬送コンベアを主力事業としていました。さらに、フレキシブルなレイアウト変更を可能とする無人搬送車AGVや、省スペースな在庫保管を可能とする自動倉庫などのニーズの高まりを知りすぐに開発に着手。“スピード感とチャレンジ精神でお客様の期待に応える”という企業文化が発揮され、多くの工場内物流を省人化していきました。既存事業に固執せず、素早くニーズに応えるために開発を重ねたことが、工場の入口から出口まで全ての物流を自動化できるFAシステムの礎となったのです。
FAシステムは、工場の入口から出口までを自動化できる製品を開発・設計する事業です。自動運転や画像処理などの先進技術を取り入れた製品開発でシステムをアレンジし、お客様のご要望にお応えします。
物流を自動化する商品開発を行っています。省人化を担う最先端のこの技術は、人手不足が深刻化するこれからの日本に欠かせない技術です。
個々の自動化だけではなく、複数の機体の自動化をシステムで一括管理。効率的な物流を実現します。
既存の有人フォークリフトを改造し、パレットを自動で載せ下ろしします。
既存の有人トラックを改造し、重たい荷物を自動で運搬します。
既存の有人牽引車を改造し、台車を自動で運搬します。
自動牽引車と連携し、パレットを自動で移載します。
作業者を迂回しながら、台車を自動で運搬します。
様々なコンテナボックスを、多段で移載します。
タイヤを回転させ、コンベアの代わりに車両を自動で搬送します。
タイヤを持上げ、完成車を自動で搬送します。
上空センサーで車両を認識し、フレキシブルなコンベア搬送を行います。
複数の機体を一括管理し、効率的な物流を実現します。
FAシステムが目指すのは、日本の製造業全体のレベルアップに貢献することです。そのために必要なのは、部品の受け入れから製品完成までを一手に担い、トヨタ自動車工場内における物流のさらなるスムーズ化です。次に、その過程で学んだ自動化や省人化の技術を他の製造業にも還元すること。そして、そこで新たに吸収したノウハウもトヨタ自動車に還元します。これらの循環で、製造業の中心的な存在へと成長していきます。